関西放送機器展雑感:8K映像、Microsoft Azure Video Indexerなど

2018年7月11日、ATCホール(大阪市住之江区)で開催された第3回関西放送機器展に足を運びましたので、その雑感を記します。

8Kモニターの映像がすごかった

NHKのブースで、8Kで撮影された映像を8Kモニターで見ることができました。
うわさに違わず8Kは現実世界と見まごうほどの解像度と空間描写でした。

映像は通常の映像作品のような作りでしたので、カメラワークによって画角や構図が移り変わっていくため、それが映像作品だと認識できましたが、もしも定点観測で淡々とカメラの前で起きていることを記録し続けた映像を流していたら、まるでそこに窓が開いていて、向こう側の景色が見えているように感じたかもしれません。

Microsoft Azure Video Indexerがすごかった

日本マイクロソフト株式会社 プリンシパル ソフトウェア デベロップメント エンジニア 畠山 大有氏の講演を聞きました。
特に印象に残っていることを記します。

Microsoft Azure Video Indexerが紹介されていました。

簡単に言うと、動画をアップロードすると、動画を解析して利用可能な色々なデータを作ってくれるサービスです。

例えばトランスクリプトでは、現在50言語以上に対応しています。
動画に写っている有名人を認識して、その人が動画中何パーセント露出しているのかを教えてくれます。
タイムラインに、露出している時間を示してくれます。
重要なキーワードをピックアップし、その話題にジャンプできます。
会話の感情を分析し、肯定的な感情の時間帯、否定的な感情の時間帯がどれぐらいあるか示してくます。
ブランドメンションという機能では、動画の中に特定のロゴなどが含まれていたら知らせてくれます。
放送コードに引っかかる内容がないか探してくれます。

これらは機能の一部です。
現段階では全ての動画コンテンツのチェックを任せられる訳ではないでしょうが、まず人がやって、漏れがないか二重チェックするのにはすぐに使えるでしょう。

将来的には動画のアップロードも含めて全てのオペレーションを自動化したいと考えているそうで、APIを公開し、例えばAVIDとの協働の中では、映像編集画面の裏でVideo Indexerを動かし、編集しながら動画のメタデータにアクセスできるようになるかもしれない、とのことでした。

(Video Indexer サンプルビデオのスクリーンショット)

AIベンダー選定に関する重要なヒント

各AIベンダーを比較し選定する場合に気をつけなければいけないこととして、「今できることを比較して選んではいけない」ということが示されました。

AIは勝手に学習して賢くなっていきます。
なので今できないことはあるが、それが数年後には全然変わって変わっていると思われます。
その会社がどれだけAI開発にどれだけリソースをかけ、投資しているかを見るべきだとのことでした。

とは言え、万能ものなど存在しないのであって、その事例として相撲の取り組みの写真が示され、「これを恋愛小説をたっぷり学習させたエンジンに解析させると、シャツを脱いだ男性同士が抱き合い、肩にキスしようとしている画像だという解析結果になるんだよ」というジョークで講演は締めくくられた。


第3回関西放送機器展
http://www.tv-osaka.co.jp/kbe/

Microsoft Azure Video Indexer
https://azure.microsoft.com/ja-jp/

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