町ごとホテル!?創業者が語る「SEKAI HOTEL」誕生秘話と起業した理由

2018年7月11日、クジラ株式会社・SEKAI HOTEL株式会社代表:矢野浩一さんのお話を聞いてきましたので、その雑感を記します。

SEKAI HOTELとは?

SEKAI HOTELとは、大阪市此花区西九条にある「町ごとホテル」です。
利用者はフロントで手続きをすませると、スタッフの案内で町中に点在する客室へ案内されます。
キャパシティは現在80人。客室は古い家屋をリノベーションした物件です。

SEKAI HOTELが大事にしているのは「Ordinary : 普通」であること。
特別な観光地ではなく、その土地に暮らす人々の普通の暮らしを体験できるホテルを目指しています。

SEKAI HOTELのすごいところ!

通常リノベーションを行うときは、まず不動産を購入し、デザイナーにデザインを依頼、施工業者に発注して、手配された下請けの職人が施工する、という流れになります。

SEKAI HOTELの場合は、これをワンストップでやります。
不動産もデザインも施工も自分たちでやってしまうので、途中の手数料がかからない。その分材料費や施工費など、最終的な物件のクオリティに関わる部分にパワーをかけられます。

また、物件はまず買い上げてしまいます。
古い物件だと思いもよらないような問題が施工段階で起きることがあります。
通常の下請け施工だと、そこで工事がストップしてしまうことがありますが、SEKAI HOTELはそうゆう物件にもチャレンジできます。

また、周辺住民の理解を得ることも重要かつ大変骨の折れる仕事ですが、SEKAI HOTELはそこをきっちりやっています。

SEKAI HOTEL から得たインスピレーション!

代表の矢野浩一氏は、はじめに不動産ビジネスで起業されました。

創業2年目にリーマンショックが起こり、大きな借金を背負って長く苦しい時代を過ごされました。
その中でも辛かったのが社員の離職であったそうです。

そのうちに辞めていった社員が再就職を経て独立したという話が耳に入ってくるようになったそうです。

矢野代表が教えたノウハウは活きているのに、人が辞めていってしまう。
独立したということは、再就職先も辞めたということ。
ずっと働いているより、辞めて独立した方がいい業界というのは、矢野さんには他にあまり思い当たりませんでした。

また、不動産業に反対していた父親から聞かされた「不動産なんて真っ当な人間がやる仕事じゃない」という言葉も引っかかっていたそうです。
町の不動産屋さんが潰れてしまっても、誰も悲しまないんじゃないか?
そうゆう業界への不信感が生まれてきました。

しかし矢野代表はこれを逆にチャンスかもしれないと考えました。

ここから会社の第二創業期と位置づけ、新規事業にチャレンジしました。
社会に必要とされる会社になろう、ということで、営業職の歩合給を廃止、営業職が全員離職(!)し、代表とデザイナーの他数人でリノベーション事業を中心に会社を再構築していきました。

社会に役に立つ会社を目指して活動していくと、若い人が集まり、会社の雰囲気もとてもよくなったそうです。
そうゆう土台があったからこそ、SEKAI HOTELのような誰にも真似できるわけではない事業を生み出せたのではないかと思います。

業界の暗黙の常識、業界が抱えている問題や課題の中にチャンスがあるのでは?というのは重要な視座だと思いました。

事業の中での失敗、苦しかった時代やその時に考えていたことなど、貴重なお話をシェアしていただけて、大変有意義でした。
ありがとうございます。

今後は東大阪市に「泊まれる町工場」をコンセプトとしたSEKAI HOTEL 布施をオープン予定。続いて他の地域にも事業を拡大予定とのことです。

SEKAI HOTEL株式会社
https://www.sekaihotel.jp/

クジラ株式会社
http://www.kujira-mall.co.jp/

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