Google Tour Creator とGoogleストリートビューで誰でも簡単にVR道案内が作れる!

大阪工業大学で開催された、教員・指導者向けワークショップ「誰でも作れるバーチャルツアー教材」に参加してきましたので、その雑感とGoogle Tour Creatorで作るVR道案内について記します。

いきなりVRツアーを作ってみる

ワークショップは、先般公開されたGoogleのVRツアー作成ツール:Tour Creatorを使っていきなりヴァーチャル道案内を作るところから始まりました。
素材はどうするの?と思いましたが、なんとTour CreatorはGoogleストリートビューをそのまま素材として使えるので、撮影機材がなくても誰でもバーチャルツアーが作れてしまいます。これは目からウロコ。

今のところ Tour Creatorでできるのは以下のことです。

  • Googleストリートビューまたは360度写真をアップロードしてシーンを追加する
  • シーンの中にPoint of interest(POI)を追加して、テキスト、画像、音声を設置する
  • シーンを追加していって、一連のツアーを作成する
  • オンラインで公開する

 

公開されたバーチャルツアーは同じくGoogleのPolyというウェブサービスで公開されます。
スマホやタブレットからも閲覧できる他、360度写真をアップロードした場合には、Google Cardboardを使って、ヘッドマウントで閲覧することもできます。

大まかにはこれだけなのですが、

  • 必ずしも自分で素材を用意しなくても良い点
  • 作成するのが簡単な点
  • 生徒のスマホと安価なCardboard(1,000円以下で買えます)を教材として使える点

から、アイデア次第ですぐにVR教材が作れることがすごいと思います。

教材設計を考える

では参加者みんなでVRを使った教材のアイデア出し。
付箋に思いついたアイデアを書き出して、セミナールームの壁に貼り付けていきます。
私は「職業体験:働いている人の目線」「臨床実習:患者の視点」「臨床実習:施術者の視点」「プレゼンテーション:登壇者の視点」というアイデアをシェアしました。

次に、自分のアイデアを膨らましてもいいし、他の参加者のアイデアを拝借してもいいし、アイデアから教材設計を考えていきます。

アイデア:VR教材「Vdiversity」

私の考えたVR教材のタイトルは「Vdiversity」です。

目的は、体感を通して多様性への理解を深めることです。
教材の内容としては、身体的多様性や身体の状態(車椅子、寝たきり、弱視、妊婦、身長の高い低いなど)、性別(男女のトイレ、お店、遊びなどの違いなど)、国・地域・文化圏の多様性(生活、仕事、遊びなど)をVRで体験します。

この時、体感を伴わせることができるものは実際に体感してもらいます。
例えば、車椅子の生活を体感するなら、椅子に座って。寝たきりの生活を体感するなら寝そべって。
当事者の視点では、周りの人の視点が思っているより高く感じたり、普段なんとも思わないような動作に不便さ(手が届かないなど)を感じることができると思います。
この体感を持って他者への理解を深めることが狙いです。

これらは1人称視点のVR素材、例えばGoogleのVR180対応のカメラがあれば比較的簡単に作れそうです。
簡単に作れるということは、作る過程も教材にできるということです。
これはとても面白そう。

実際に作ってみたバーチャル道案内

実際にワークショップの中で、Googleストリートビュー上にある限られた素材を使って大阪メトロ御堂筋線梅田駅から、会場である大阪工業大学梅田キャンパスまでの道案内を作ってみました。
画面上のPOIをクリックすると、道案内のテキストが表示されるようになっています。
30分ぐらいで作ることができました。

https://poly.google.com/view/1CGrO5noI1a

GoogleのVRプラットフォーム

Google Tour Creator
https://vr.google.com/tourcreator/

Googleストリートビューや360度写真をアップロードして簡単にバーチャルツアーを作ることができます。
今のところ静止画しか使えませんし、バーチャルツアー上に配置できるのはテキストと画像と音声のみですが、これは今後拡充されて、動画を使ったり、バーチャルツアー上で動作するアプリなんかも出てくるように思います。
現在の仕様でも、道案内や施設案内だけでなく色々なアイデアに使えそうです。

例えば、360度写真を使った撮影の裏側(Behind the scene)なんてどうでしょう?
撮影のセッティングのほか、撮影に関わったスタッフの紹介などもできます。

Google Poly
https://poly.google.com/

ざまざまなバーチャルツアーや、3Dモデルが公開されています。
Tour Creatorで作成されたバーチャルツアーは、ここで公開されます。

Google Cardboard
https://vr.google.com/intl/ja_jp/cardboard/

スマホを使った安価なVRヘッドセットが色々あります。
トリガーも付いていて、VRコンテンツ内で色々なアクションをすることができます。
安いものだと1,000円以下で購入でき、アプリで色々なVR体験がすぐにできるので、まずは購入してみても良いかと思います。

Google Expeditions
https://edu.google.com/expeditions/#about

Googleが様々な企業とパートナーシップを結んで、多種多様なVR教材を公開しています。
英語のコンテンツが多いです。
日本語のコンテンツが少ないということは、日本は乗り遅れているということ!
ぜひ色々な人に体験してみてほしいです。

会場にはOculus Goも用意していただいていたのですが、残念ながら現時点ではGoogle Polyは上手く動作しませんでした。
GoogleとFacebookの間の微妙な緊張感のせいでしょうか…

Google Tour Creatorがハックなのは、Googleストリートビューを素材として使えるということで、世界中でGoogleやGoogleのユーザーが共有した素材をみんなで使って、すぐにVRコンテンツを作れてしまうとこだと思います。
なんと言うか、スケール感が大きいですね。

私もせっかく360度カメラ(Insta360one)を持っているので、色々作ってみようと思います。
面白いものができたら公開しますね。

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