Capture One 11とAdobe Lightroom CCのカメラプロファイル比較:FUJIFILM X-H1

2018年9月25日、Phase One社のRAW現像ソフトウェア・デジタル写真管理ソフトウェア、Capture Oneのバージョン11.3アップデートにおいて、FUJIFILM社のデジタルカメラのRAWファイルに対応しました。

そこで、まずは無償で使える機能制限版「Capture One Express Fujifilm」をダウンロードして、従前からFUJIFILMのRAWに対応していたAdobe Lightroom CCとトーンを比較してみました。

Capture One 11とAdobe Lightroom CCの比較

左:Capture One 11、Fujirilm Fine Pix X-H1 Generic、オート
右:Adobe Lightroom、Adobe カラー

 

まず最初に、Capture One 11とAdobe Lightroom CCそれぞれの、RAWファイルを開いた時のデフォルトの設定を比べてみます。
それぞれのソフトウェアの考えるスタンダードなトーンだと考えられます。

 

全体的にAdobe Lightroom CCの方がトーンが明るめです。
Capture One 11の方が全体的に彩度とコントラストは高めです。

 

 

Capture One 11の各プロファイルの比較

Capture One 11の各プロファイルを比較していきます。

 

Capture One 11のプロファイルは、デフォルトでは「オート」、その他に「Film Extra Shadow」「Film High Contrast」「Film Standard」「Linear Response」があります。

 

左:Capture One 11、Fujifilm FinePix X-H1 Generic、Film Extra Shadow
右:Capture One 11、Fujifilm FinePix X-H1 Generic、オート

 

Film Extra Shadowはトーンが明るめで、トーンカーブは緩やかで、彩度は低めです。
ハイライトとダークトーンに余裕をもたせながら、トーンを作っていくのに良さそうです。

 

 

左:Capture One 11、Fujifilm FinePix X-H1 Generic、Film High Contrast
右:Capture One 11、Fujifilm FinePix X-H1 Generic、オート

 

Film High Contrastは、オートよりもコントラストが高めで、彩度はほとんど同じです。
オートから調整するのと、あまり変わらないかな、という印象です。

 

 

左:Capture One 11、Fujifilm FinePix X-H1 Generic、Film Standard
右:Capture One 11、Fujifilm FinePix X-H1 Generic、オート

 

Film Standardは、オートはほとんど同じトーンです。

 

 

左:Capture One 11、Fujifilm FinePix X-H1 Generic、Linear Response
右:Capture One 11、Fujifilm FinePix X-H1 Generic、オート

 

Linear Responseは、コントラストが緩やかで、暗めのトーンです。
暗めのトーンから調整していくのに良さそうです。

 

 

RAW現像は、長らくAdobe PhotoshopかLightroomでやってきたので、Capture Oneはまだ全然使ったことが無いのですが、Adobeのソフトウェアとは違うフローで現像していくのは楽しそうです。
UIも全然違うので慣れるまでは大変そうです。

 

商用スタジオではCapture Oneのオペレーションができることが必須スキルであったりするので、将来写真の仕事に就きたい人は、Capture Oneをいじっておいた方がいいのかもしれませんね。

 

 

Capture One  11には、FUJIFILMユーザーは無償で使える機能制限版「Capture One Express Fujifilm」、FUJIFILMに対応した「Capture One Pro Fujifilm」、フルバージョンの「Capture One Pro」があります。

 

プレスリリース:富士フイルムのGFX、Xシリーズカメラ にCapture Oneが対応開始

 

Capture One Express Fujifilm

 

 

 

Adobe Lightroom CCの各プロファイルの比較

Adobe Lightroom CCには、カメラ内蔵のフィルムシミュレーションを再現したプロファイルが含まれています。

 

左:Adobe Lightroom CC、Adobe カラー
右:Adobe Lightroom CC、PROVIA/スタンダード

 

PROVIA/スタンダードは、Adobeカラーに比べるとコントラストや彩度が低く、パッとしない印象ですが、FUJIFILMが自社のカメラのトーンの中でスタンダードに位置付けているトーンです。

 

同名のポジフィルムをプリントした時のトーンを再現していると言われ、コントラスト、カラー共にバランスの取れたトーンです。

 

シアン寄りのグリーンのトーン、明るく透き通るようなスキントーンなどにFUJIFILMの特徴が出ていると思います。

 

左:Adobe Lightroom CC、Adobe カラー
右:Adobe Lightroom CC、Velvie/ビビッド
Velvie/ビビッドは、コントラスト、彩度共に高く、派手な印象です。FUJIFILMの同名のポジフィルムをシミュレートしています。

 

彩度が高めのプロファイルですが、スキントーンがいやらしいオレンジ色にならないので、人物写真でも使いやすいです。

 

暗部がしっかり色が濃いまま暗くなっているので、滲んだ感じになりやすく、気をつけたいところです。

 

 

左:Adobe Lightroom CC、Adobe カラー
右:Adobe Lightroom CC、ASTIA/ソフト

 

ASTIA/ソフトは、コントラスト、彩度ともに低めの、柔らかいトーンのFUJIFILMの同名ポジフィルムをシミュレートしたプロファイルですが、意外にしっかりコントラストと彩度が出ているので、派手めなトーンに仕上げたいときは、VelViaから彩度を下げて調整するパターンと、ASTIAに彩度を足していくパターンがあります。

 

Velviaに比べるとハイライトとダークトーンに余裕があるので、調整しやすいプロファイルだと思います。

 

 

左:Adobe Lightroom CC、Adobe カラー
右:Adobe Lightroom CC、クラシッククローム

 

クラシッククロームは、彩度が低く、コントラストが高い渋めのトーンです。

 

華やかな印象はありませんが、重厚さがあり、ファッションやポートレートでも効果的に使うことができると思います。

 

他のプロファイルに比べると、肌が濁ったようなトーンになるため、モデルの肌のトーンによっては合わないかもしれません。

 

 

 

左:Adobe Lightroom CC、Adobe カラー
右:Adobe Lightroom CC、PRO Neg. Hi

 

PRO Neg. Hiは、ネガフィルムのトーンを再現しています。彩度は大人しめですが、コントラストはわりとしっかり出ています。

 

色相がPROVIA/スタンダードとは違うので、雰囲気を変えたい時に使っています。

 

スキントーンの違いで選んでも良いかと思います。

 

 

 

左:Adobe Lightroom CC、Adobe カラー
右:Adobe Lightroom CC、PRO Neg. Std

 

PRO Neg. Stdは、PRO Neg. Hiよりもさらにコントラストと彩度が低い、おとなしいトーンのプロファイルです。

 

昔、コマーシャルスタジオで使われていた、印刷用にダイナミックレンジを制限しながらしっかりコントラストと彩度が出るネガフィルムをシミュレートしているそうです。

 

用途としては、スタジオでライティングするような撮影の時に、しっかりダイナミックレンジを確保するために使ったりします。

 

 

 

左:Adobe Lightroom CC、Adobe カラー
右:Adobe Lightroom CC、ETERNA/シネマ

 

ETERNA/シネマは、FUJIFILM Xシリーズのフラッグシップ機:X-H1から採用された映画用のフィルムを再現したプロファイルです。

 

動画、特に長編映像では静止画のようにハイコントラスト、高彩度のトーンではなく、輝度差のあるシーンでもハイトーン・ダークトーンに余裕のあるトーンが求められます。

 

ETERNA/シネマはさらに色相もシネマ的な色調に調整されており、特に青や赤のトーンに独特の風合いを持っています。

 

映像用に作られたプロファイルですが、ここから写真的なトーンを調整していくことで、PROVIA/スタンダードやPRO Neg. Hiとはまた違ったキャラクターのトーンを作ることができます。

 

 

 

左:Adobe Lightroom CC、Adobe カラー
右:Adobe Lightroom CC、 ACROS

 

ACROSは、FUJIFILMの同名のモノクロフィルムをシミュレートしたプロファイルです。

 

中間部のしっかりしたコントラストと、潰れることなくトーンを表現できるダークトーンが特徴的です。

 

ダイナミックレンジの広いモノクロを撮ることができます。

 

 

 

左:Adobe Lightroom CC、Adobe カラー
右:Adobe Lightroom CC、 モノクロ

 

モノクロは、PROVIA/スタンダードを元に作られたモノクロのプロファイルです。

 

しっかりとしたコントラストがあり、メリハリのあるモノクロが表現できます。

 

 

 

 

左:Adobe Lightroom CC、モノクロ
右:Adobe Lightroom CC、 ACROS

 

最後に、モノクロとACROSを比較してみましょう。

 

モノクロに比べると、ACROSの方が、ダークトーンは全体的に暗いものの、一番暗い領域が持ち上がって、黒つぶれしない余裕があるのがわかります。

 

中間調ではACROSの方がコントラストが高くなり、しっかりした描写になっています。

 

ハイライトにかけて、近しいトーンになっています。

 

 

輝度差の小さい被写体では、モノクロの方がメリハリのあるトーンを作れるかもしれませんが、輝度差の大きい被写体では、ACROSの余裕のあるダークトーンが深みのある描写を作ると思われます。

 

 

 

 

 

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